正直に話すと、僕はありとあらゆることから逃げてきた。
小学生のころから運動音痴だったが逃げ足だけは誰にも負けなかった。
そのおかげで、高学年になると陸上大会で短距離走の選手選抜に選ばれたりして、
華々しい時代もあったことは確かだ。
だけど、逃げ癖が付いてしまった僕の癖を剥がしてくれる人はいなかった。
そもそも自分の癖は自分で剥がすしかない。
振り返れば、仕事で自分が苦手なことから逃げてきたことはかなり大きい。
20代で逃げてきた雑用は人生の最後まで付きまとう。
お茶くみでも、トイレ掃除でもヒトが嫌がる雑用こそ率先してするべきだった。
と、昔の自分ばかり振り返っていてもしょうがない。
さて、ここからが本題。
僕は34歳になってWebクリエイターを目指そうと端を発したが、そもそもこれ自体が逃げなんじゃないかと自問自答し始めた。
年齢は関係ないさという鎧を身に纏い、見えない架空の敵に立ち向かう姿は少しカッコいいかもしれない。
だけど、その裏には自分は何もできないという不安が見え隠しているんじゃないかなと。まぁそんなことを言ったら、資格を取ろうとするヒトみんなが「逃げ」ということになるのか。
巷ではフリーランスになりたいと志願する若者が急増している。
どんな気持ちでフリーランスになろうと志しているかは人それぞれだ。
大きく分けてふたつにわかれる。
1、仕事の経験からフリーランス
2、まったく違う分野でフリーランス
1の仕事の経験からであれば、自分の実力を思う存分に発揮できるだろうがやがて限界が来る。その限界を突破するにはアイデア力と人脈が必要になってくる。
この辺は社会経験でのコミュニケーションがモノを言う。
2のまったく違う分野。これは自分の興味や関わる人次第で将来性は、かなり未知数。
一種のギャンブルに近いが、自分のやりたいことをやれるのでそのメリットは大きい。
僕ならまずこっちを選ぶ。
フリーランスは逃げじゃない
新卒の大学生が数カ月で退職してフリーランスとして独立する人が増えてきている。
社会の不安からか。社会の逃げからか。
僕はどっちもなんじゃないかなと思う。逃げってかっこ悪い風に聞こえるけれど、何もできないで逃げたいって気持ちを抱え込んで今の現状に満足している人の方がよっぽどかっこ悪いと思う。
逃げてしまった自分を悲観するよりも、逃げ切れた自分を褒めてあげようじゃないか。
ヒトは褒められて成長する生き物だ。
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