今回は、私たちの活動とも関わりの深い「オーガニックコットン」についてお話ししたいと思います。最近はエシカルやサステナブルという言葉を耳にする機会が増えましたが、オーガニックコットンはその象徴的な素材のひとつです。
■ オーガニックコットンとは?
オーガニックコットンとは、3年以上農薬や化学肥料を使っていない農地で、有機的な農法で栽培された綿花のことです。一般的なコットンと比べて環境への負荷が少なく、生産者の健康や労働環境にも配慮されているのが特徴です。
■ なぜ今、オーガニックコットンが注目されるのか
-
環境への配慮
-
通常のコットン栽培では、世界の農薬使用量の約10%が使われているとも言われています。
-
オーガニックコットンは、土壌や水質汚染を防ぎ、地球の自然環境を守ります。
-
-
生産者の健康を守る
-
農薬を使わない栽培方法により、生産者やその家族の健康被害のリスクが大きく減少します。
-
児童労働や不当な労働環境の改善にもつながっています。
-
-
使う人にもやさしい素材
-
肌に優しく、敏感肌の方や赤ちゃんにも安心して使えます。
-
化学薬品を極力使わないため、アレルギーの原因にもなりにくいとされています。
-
■ NPOとしてできること
私たちのNPOでは、「人と地球にやさしい暮らし方」を提案しています。オーガニックコットンの推進は、単なるエコ活動ではなく、「つくる人」と「使う人」、そして「未来の地球」をつなぐ架け橋だと考えています。
-
環境教育の一環として、オーガニック素材を使ったワークショップを開催
-
障がいや困難を抱える方々と協力して、オーガニックコットン製品の制作・販売
-
子どもたちへの衣服提供活動で、オーガニック製品を選ぶという社会的メッセージを伝える
■ 一人ひとりの選択が社会を変える
オーガニックコットンは、決して「高級な素材」ではなく、「思いやりのある選択」です。
毎日の暮らしのなかで、
「このTシャツはどこで、誰が、どんな環境で作ったのか?」
そんな問いを持つことが、よりよい未来への第一歩になります。
■ 最後に
私たちが身につけるもの、使うものには「背景」があります。オーガニックコットンを通して、より多くの人が「やさしい選択」をするきっかけになれば嬉しく思います。
未来を変えるのは、あなたの一枚の布からかもしれません。