グリーンふぁみりー「けーたの日記」

グリーンふぁみりー「けーたの日記」

自然や植物が好きです。将来的にハーブ屋さんを開業するのが夢です。

🥾 山開きと、聞こえないはずの「足音」に耳を澄ませること

はじめに:待ちわびた季節の幕開け

いよいよ「山開き」の季節がやってきました。 冬の間、雪に閉ざされていた登山道が解放され、色鮮やかな新緑が私たちを迎えてくれます。バックパックにパッキングをしている時のあの高揚感は、何度経験しても特別なものです。

しかし、私たちが「待ってました!」と山へ踏み出すとき、そこには先客がいることを忘れてはいけません。

今日は、山の喜びと隣り合わせにある、野生の「足音」について少し考えてみたいと思います。

登山靴の音、そして森の気配

登山道を歩いていると、自分のザッ、ザッという靴音だけがリズムを刻みます。でも、ふと足を止めた瞬間に感じる、あの独特の「静寂」を経験したことはありますか?

森は決して無音ではありません。風に揺れる葉の音、鳥のさえずり。そして、その奥に潜む**「目に見えない存在」の気配**。

近年のニュースでも話題になっていますが、今年は例年以上に熊の行動が活発です。山開き直後の道は、まだ人間が「お邪魔します」と言い始めたばかり。山はまだ、冬を越えた野生動物たちの濃い気配に満ちています。

「足音」を消さない勇気、耳を澄ます謙虚さ

熊との遭遇を避けるために、私たちは熊鈴を鳴らし、自分の足音や存在をアピールします。これは「自分の領域」を主張するためではなく、「今から通らせていただきます」という彼らへの挨拶に近いものだと私は思います。

  • 音を鳴らす: 「自分はここにいます」と知らせることで、不意の遭遇を防ぐ。

  • 耳を澄ます: 向こうからの「足音」や、不自然な枝の折れる音、獣の匂いに敏感になる。

私たちは山に入るとき、ついつい「頂上」や「景色」ばかりを見てしまいます。でも、足元の環境や、森が発している微かなサインに意識を向けること。それこそが、山と対等に向き合うということではないでしょうか。

独自の視点:境界線を歩くという自覚

山開きとは、人間にとってのレジャーの解禁日ですが、自然界にとっては**「人間という異物が境界線を越えてくる日」**でもあります。

熊の足音を恐れるのは、本能的な防衛反応です。でも、その恐怖を「森への敬意」に変換できたとき、山歩きはもっと深い体験になります。

彼らのテリトリーにお邪魔しているという自覚。 万が一の遭遇に備えた準備(熊スプレーや知識)。 そして、何よりも「無理をせず引き返す」という決断。

「熊の足音」を想像することは、私たちが自然の一部であることを再確認する儀式のようなものかもしれません。

終わりに:最高のシーズンを、最高の安全とともに

これから本格的な夏山シーズンが始まります。 皆さんの歩く道が、素晴らしい景色と、心地よい疲労感、そして「無事な帰宅」で満たされることを心から願っています。

次の山行では、ぜひ一度足を止めて、深く呼吸をしてみてください。 そこには、きっとあなたと森を繋ぐ、大切な何かが聞こえてくるはずです。

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