グリーンふぁみりー「けーたの日記」

森のメンタルケア:心理カウンセラーが教える、自然とハーブで整う暮らし

仕事で疲れた心に、自然の処方箋を。心理カウンセラーが選ぶ、明日を少し楽にする暮らしと道具。

「パッケージを開けた瞬間の香り」を存分に楽しむ

パソコンの画面からようやく目を離して、キッチンに向かう瞬間。

私にとってハーブティーの時間(マインドフル・ティータイム)はここから始まっています。

でも実は、お湯が沸くのを待つよりも前に、私が一番ゾクゾクする「最高に贅沢な瞬間」があるんです。

 

それが、「パッケージを開けた、その一瞬」

今回は、お茶を飲む前のたった数秒間で、ガチガチの頭を強制終了させる私なりの楽しみ方をお話しさせてください。

封を切った瞬間に広がる、私だけの秘密基地

在宅ワークで1日中部屋にこもっていると、空気までどんよりと停滞しているように感じてきます。視界に入るのは、見飽きたデスクとパソコンの画面だけ。

そんなとき、ハーブティーの袋のジッパーをピピッ、と開ける。

その刹那、袋の隙間から「ふわっ」とあふれ出す濃密な香りが、私の鼻腔をまっすぐに突き抜けていきます。

レモングラスの青々とした瑞々しさ、ラベンダーの吸い込まれそうな深い静けさ、カモミールのほっとする甘さ……。

この瞬間、さっきまで仕事のタスクで埋め尽くされていた頭の中が、一瞬で「真っ白」になるんです。部屋にいながらにして、どこか遠くのみずみずしいハーブ園にワープしたような感覚。

あの感覚がたまらなくて、私はお茶を淹れるのをやめられません。

五感を呼び覚ます、私の「開封ルーティン」

ただなんとなく袋を開けるのはもったいない!ということで、私がいつもやっている、ちょっとオタクっぽい(でも最高の)香りの楽しみ方をご紹介します。

1. 開ける前に、一呼吸おく

パソコンの前から立ち上がったばかりの時は、まだ頭が「仕事モード」のまま。なので、袋を手に取ったら、まずは一度ゆっくり息を吐き出します。頭のなかのごちゃごちゃを、一旦そこに置いておくイメージです。

2. ジッパーを開けて、すぐ鼻を近づける

袋を開けたら、間髪入れずに鼻を近づけて、胸いっぱいに思い切り吸い込みます。 この「一番煎じ」ならぬ「一番香」が、何よりも濃くて、一番エネルギーをくれます。乾燥した茶葉の中に閉じ込められていた植物の生命力が、一気に解き放たれる瞬間です。

3. 「どんな景色が見えるか」に浸る

「いい香りだな」だけで終わらせず、目をつむって、その香りのなかに身を浸してみます。 「あ、今日のペパーミントはいつもよりツンと尖っていて、目がシャキッとするな」とか、「今日のカモミールは、なんだかお日様の匂いがするな」とか。

言葉にする必要はありません。ただ、その香りが連れてきてくれる景色や感覚に、3秒だけ没頭するんです。

「飲む前」から、マインドフルネスは始まっている

私たちはどうしても、「お茶を飲む」という結果ばかりに目を向けがちです。早くお湯を沸かさなきゃ、早く淹れなきゃ、って。

でも、ハーブティーの入った袋に手を伸ばし、封を開け、香りを吸い込む。この一連の動作のすべてが、立派なセルフケアの時間なんですよね。

 

パッケージを開けた瞬間の、あのハッとするような香りの広がり。 それを受け止めるだけで、私たちの五感は「あ、今自分は生きているな」「ここにいるな」という感覚を、ちゃんと思い出してくれます。

もし手元にお気に入りのハーブティーがあるなら、次にお茶を淹れるときは、ぜひ袋を開ける瞬間をスローモーションのように楽しんでみてください。お湯を注ぐ前の数秒間で、もう心はほどけ始めているはずです。

 

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