
会社を辞めて、自宅を仕事場にしてからもうすぐ一ヶ月。 最初は最高だと思ってたんです。満員電車に乗らなくていいし、パジャマのままコーヒーを淹れて一日を始められる。でも、最近なんだかおかしい。
ふと気づくと、心の中にずっと「小さな砂嵐」みたいなノイズが鳴り響いている感じがするんです。
ずっと家にいるはずなのに、どこか落ち着かない。テレビをつけてもすぐ消すし、かといって集中して仕事ができるかといえばそうでもない。例えるなら、真っ暗な夜中に手探りでスマホの充電器を探し続けているような、あの終わりの見えないイライラにずっと付きまとわれている気分です。
あ、そういえば今日、洗濯機を回したことすら忘れてたな。脱水済みの服が、まだ洗濯槽の中でじっと出番を待ってる。……こういうことが増えました。
「つながっている」という名の鎖
在宅ワークって、自由なようでいて、実は見えない鎖につながれてるんじゃないかと思うんです。
だって、パソコンを開けばすぐにチャットの通知が届くでしょう? 誰かの「今いいですか?」という言葉が、画面の向こうで私を常に監視しているような気がしてくる。 実は最初、「自分はもっとタフだ」なんて思ってたんです。でもね、全然そんなことなかった。通知音が鳴るたびに心臓が少し跳ね上がるし、返信しないと「サボってると思われるかも」っていう、誰も強制していない恐怖に勝手に怯えてる。
これって何かに似てるなと考えたら、「深夜のコンビニの明かり」ですね。 あそこに行けば何かあるかもしれない、でも実際はただの陳列棚があるだけ。そんな、意味のない期待と不安を抱えたまま、画面をぼんやり眺め続けてしまうんです。
思考が「後戻り」する夜
夜になると、急に不安が押し寄せてきます。 「今日、あんな返信の仕方でよかったかな?」とか「このまま一人でやっていけるのかな」とか。
そういえば、さっきまで仕事の効率化について考えていたはずなのに、気づけば全然関係ない、何年も前の失敗談を頭の中で再生してぐるぐる回ってる。思考がまるで、渋滞にはまった車列みたいに一歩も動かない。
そんな時は、もう諦めることにしました。 無理やりポジティブな言葉で自分を塗り固めるんじゃなくて、とりあえずハーブティーでも淹れてみる。ラベンダーとか、少しツンとした香りのするやつ。マグカップから立ち上る湯気を眺めてると、少しだけ「今はもう仕事の時間じゃないんだ」って、脳が納得してくれる気がするから。
「ちょうどいい」を探す試行錯誤
結局、何が言いたいのかというと、一人で抱え込むのって想像以上に重たいってことです。 物理的に誰かと距離を置くことはできても、精神的な距離感までうまくコントロールするのは、実はかなり高度な技術が必要だった。
まだ答えは見つかってないし、明日になったらまた同じことで悩むかもしれません。でも、とりあえず洗濯機の中の服は、今から干すことにします。
そうやって、仕事じゃない時間を意識的に切り取っていくしかないんでしょうね。誰のためでもなく、自分のために。
皆さんの家での「砂嵐」、どうやってやり過ごしてますか? もし何か良いやり方があれば、ぜひ教えてください。今日はなんだか、誰かに話を聞いてもらいたい気分なんです。