3月21日。
それは、両親の結婚記念日だった「はず」である。
この「はず」って誤魔化している曖昧なニュアンスには深い理由がある。
実は30歳を超えた今の僕。。。。
今だから包み隠さず本音を話そう。
さまざまなことにチャレンジしてきた僕でも、
実は恥ずかしくて未だに聞けないことがある。いっぱいあるんだ、実は。
その一つが「両親の結婚記念日」だ。
何度か聞いたことがあるのだが、率先して僕が聞いたわけではない。
妹が二人いるので、年頃になると聞いていたのを僕もこっそりと耳にしたのだ。
確か、3月21日だ。何度か聞いてるので間違いない。
なぜか、これを尋ねることができない。
この歳になって聞くのは何かおかしい気がする。
おそらく、年を取ればとるほど聞きずらくなる質問のひとつだろう。
数年前、妹二人と提案し両親へ結婚30周年の沖縄旅行をプレゼントした。
二人きりで旅行へ行くのは何年ぶりだったのだろうか。
とても喜んでいた両親の顔は今でも忘れない。
そして、このプレゼントを企画してくれた妹にも感謝の気持ちでいっぱいだ。
誰かが喜ぶ姿を想像してプレゼントを贈るという人間的な感覚がほぼ欠けまくっていた僕にとっては想像もできないくらいの進歩だ。
そして、ぼくが世界一周へ行ってきたことを羨ましく思ったのだろうか。
それとも、久しぶりに羽を伸ばしたくなったのだろうか。
2017年3月18,19日で、両親は福島の会津へ旅行へ出掛けた。
この時、ぼくはこの広い一軒家で一人になった。
一人って気楽だけど、誰もいないとかなりさびしい。
孤独が死を近付けるのはあながち間違いではないらしい。
30歳にもなって親離れできない、自分が情けなく思えた。
同時に、両親が健康であることが嬉しかった。
父さん、母さん。
これからも長生きしてね。
と、素直には言えないのでこのブログにて。