グリーンふぁみりー「けーたの日記」

森のメンタルケア:心理カウンセラーが教える、自然とハーブで整う暮らし

仕事で疲れた心に、自然の処方箋を。心理カウンセラーが選ぶ、明日を少し楽にする暮らしと道具。

「人生100年時代」なんてカレンダーは、窓からそよ風と一緒に捨ててしまおう。今朝の白湯が美味しかった、それだけで十分じゃない?

おはようございます。

今朝も、いつものように白湯をゆっくりと飲むところから一日が始まりました。 やかんでお湯が沸く、ぽこぽことした音。湯気のふんわりとした香り。マグカップを包み込む両手の温かさ。 たったそれだけの時間ですが、ああ、今日も生きているなあと、心からじんわりと満たされるのを感じます。

最近、世の中では「人生100年時代」なんて言葉が盛んに聞こえてきますよね。 書店に行けば「100歳まで元気に資産運用!」とか「長生きリスクに備える!」といったタイトルの本が並び、テレビをつければ専門家が「これからの超高齢社会では…」と難しい顔で将来の計画を語っています。

 

それを横目に、私は昨日、ベランダのハーブに水をやりながら、ふと思ったんです。 「……なんか、その『100年』って、すごく遠くて、重たいな」って。

遠い未来の「大きな安心」のために、今の「小さな幸せ」を見失うなんて

だって、100歳まで生きるとして、ですよ。今の私が40歳だとして、あと60年もある。還暦を迎えてもまだ40年。その気の遠くなるような長い未来のために、今の私に「我慢しなさい」「備えなさい」と言うのでしょうか。

 

もちろん、計画的に生きることを全否定するわけではありません。でも、あまりに「100年」という長いスパンで人生を捉えすぎて、今の自分の心と体、そして身近にある美しい瞬間を置き去りにしてしまうのは、ちょっと違う気がするのです。

 

だって、60年後の自分なんて、正直誰にも分からないじゃないですか。明日、大地震が来るかもしれないし、予期せぬウイルスが流行るかもしれない。そんな確実性のない「遠い未来の安心」のために、今、目の前にある楽しい時間、例えば庭の草花が芽吹くのを眺める時間、お気に入りの小説を読み耽る時間、大切な人と穏やかに食卓を囲む時間…これらを犠牲にしてまで「備え」を優先するなんて、私にはどうしても割に合わない賭けに思えてしまうんです。

私の人生のタイムリミットは、せいぜい「明日」まで、で十分

私の人生観は、とてもシンプルです。 「遠い未来の大きな幸せより、今、この瞬間の小さな心地よさ」 これに尽きます。

 

もちろん、過去には「このままでいいのかな? もっと計画的に、もっと世の中の基準に合わせて生きなきゃダメなんじゃないか」と焦った時期もありました。老後資金のシミュレーションサイトを開いては、絶望的な数字を見て胃を痛め、「今すぐ副業を始めなきゃ」「趣味を辞めて資格の勉強をしなきゃ」と自分を追い詰めたこともあります。

 

でも、その結果、どうなったか。 毎日が不安で、つまらなくて、何のために生きているのか分からなくなってしまったんです。未来のために現在を殺している、そんな本末転倒な状態に陥ってしまいました。

 

ある日、ふと気づいたんです。 「私、何やってるんだろ。もし明日死んだら、この我慢の時間は全部無駄になるじゃん。それなら、今日一日、笑って過ごした方がよくない?」

それ以来、考えるのを辞めました。 「人生100年? 知らんわ。そんな先のことより、今、目の前の植物のお世話をすること、美味しいお野菜をいただくこと、そして何より、自分の心が『心地いい』と感じる選択をすることの方が、ずっとずっと大事だわ」って。

「今」の積み重ねが、結果的に「いい人生」になるんじゃないかな

もちろん、これは無責任に生きろと言っているわけではありません。ただ、あまりに「100年」という長いスパンで人生を捉えすぎると、今の自分がおろそかになってしまう気がするのです。

 

未来を案じて不安になるよりも、今の自分がワクワクすること、心が喜ぶことを一つひとつ丁寧に拾い集めていく。美味しいお茶を淹れること、お気に入りの音楽を聴くこと

 

そんな「今、ここ」の小さな喜びの連続が、結果的に「充実した人生」だったと、振り返ったときに思えるんじゃないでしょうか。もし仮に、それが60歳で終わろうが、70歳で終わろうが、80歳で終わろうが、「ああ、楽しかったな」と思って死ねれば、それで十分じゃないですか。

100年なんて考えずに、ただ笑って、今日という一日を慈しんでいきたい

「人生100年」という言葉は、もしかしたら私のような自然派で、ゆるやかに生きたい人間には、少し重すぎるのかもしれません。あまりに遠大な未来を突きつけられて、足元が見えなくなっている人が、今の世の中には多い気がします。

だから、私はこれからも無視することにします。 「人生100年? へえ、そうなんだ。すごいね」と適当に流して、今日も丁寧に白湯を飲み、美味しい玄米を炊き、空の青さを眺めて、ただただ笑って過ごす。

 

それが、私にとっての「人間らしく、地球に優しく、素敵な人生の歩き方」だと思っているから。

もしあなたも、未来の長さに押しつぶされそうになっているなら、一度、カレンダーを窓から捨ててみてください。そして、今、目の前にある小さな幸せに目を向けてみてください。深呼吸をしてみてください。

案外、そっちの方が、ずっと気楽で、楽しいかもしれませんよ。

 

さて、そろそろ洗濯物を取り込もうかな。お気に入りのリネンのシーツ、いい匂いがしているはずです。そんなことを考えている時間が、私は一番幸せです。

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